子どもにイライラして、ついヒステリックに怒ってしまって自己嫌悪😢どうして子どもにキレてしまうの?『怒りの感情』をコントロールするコツを鍼灸師でNLPトレーナーの資格も持つ夕部智廣先生にお伺いした内容をまとめます。
ゆうべ先生こと夕部智廣先生は兵庫県明石市で『ゆうべファミリー治療院』の院長で鍼灸師として活躍されています。NLPトレーナーの資格や保育士の資格も取得されていて、心理学をベースとした丁寧なヒアリングと子育て支援者としての関りを治療院でされています。年間施術するお子さんの数はのべ5000人以上で小児はりのプロフェッショナル治療家のお一人です。そんなゆうべ先生に子育てで感じやすい『怒りの感情』について教えてもらいました。
怒りの正体とは?
怒りの正体の話の前に、感情についての前提を確認しました。
【すべての感情は自分にとって必要だから存在している】これが感情の前提です。
そのため、ポジティブな感情もネガティブな感情も自分にとって必要だから存在しています。もちろん怒りの感情も必要な感情の一つだということ。
では、怒りの感情の正体とは何でしょう?
それは2つあります!!!
①「~べきだ。」と思っているとき
「~べきだ。」という自分の中の価値観をもっていて、
”自分の価値観で相手に期待しすぎている状態”または”自分の価値観に相手が応えてくれない時”に人は怒りを感じます。
(この時の”相手”は時によっては”自分自身”であることもあり、自分自身にいら立つときにも当てはまります。)
➁怒りではない他の感情を隠すため、それに気づかないようにするために怒りの感情を使っているとき
例えば、相手のことがうらやましいとき、嫉妬しているときなど相手にイライラして攻撃的になることはSNSなどではよく見られます。うらやましいや嫉妬という感情が怒りの裏に隠れています。
怒りをコントロールするには?
では、怒りの感情をコントロールするにはどうすればよいのでしょう?
怒りの感情を支配下におく、コントロールためにすることは、
□感情を認める
□どういう「~べきだ。」を持っているのか考えてみる
□怒りの感情の裏に隠れている本当の気持ちに気付く
<感情を認める>
まずすべての感情には【感情を遠ざけようとすると大きくなる】という特性があります。
それは感情が認めてほしい、気付いてほしいから、遠ざけるとどんどん大きくなって訴えてくるからです。
まずは、怒ってもいい、イライラしてもいいと怒りの感情を認めることが大事だそうです。そして、その感情を理解しながら怒りと付き合っていくことで怒りを支配下におくことができるようです。
感情を認めるときのコツは、主語(わたし)をつけて声に出す(小声でOK)と良いそうです。
例えば、「私はイライラしたいんだな。」「俺は今腹が立っているんだ。」など
<どういう「~べきだ。」を持っているのか考えてみる>
「~べきだ。」には自分のもつ価値観が現れています。その「~べきだ。」を手放すことで腹が立たなくなります。しかし完全に価値観を手放すことは選択できなくなってしまうので、一時的に怒りをコントロールするために手放すのがコツです。
<怒りの感情の裏に隠れている本当の気持ちに気付く>
イライラしているときには怒りの裏の本当の気持ちに気付くことは難しいですが、少し冷静になったときに怒りの背後に本当の気持ちが隠れているのではないかと探ってみてください。もし本当の気持ちがみつかったら、その気持ちを認めてあげると腹が立たなくなります。
とはいえ、、、
怒りにまつわるエトセトラなお話もありました。
・怒りの感情が病的に抑制できないで暴走するときは心よりも身体にアプローチすると良い(身体の疲れや不調が気持ちに影響している)
・怒るコミュニケーションが有効な時がある(特に2~3歳の子どもはきちんと叱ってほしいと思っている)(家族以外の人に本気で怒られる経験も必要)(怒られて安心する子)
・怒ることは自己表現。思いっきり表現することも大事。
・小学生くらいになれば、感情は自分で選ぶことができるし、その結果の責任は自分でとりましょうと伝えると理解できる子が多い。
・謝ることがかっこ悪いと思っていて苦手なのだがうまくあやまるこつはあるか?→素直に謝れることは潔くてかっこいいと思ってみてはどうか。
・朝の支度を子どもがぐずぐずして遅刻しそうなとき、イライラするのではなく学校のルールから外れて仲間外れになっていくのではないかと”心配している”と伝えてみてはどうか?
・強い態度で怒ることだけが怒り方ではない。落ち着いて淡々と相手に質問していく怒り方もある
・友達ともめて手を出さないでほしくて「友達には優しくしようね」と優しく注意しても子どもの行動が変わらないので怒った方がいいのか?→「やだよって言われたときはグッと待ちなさい」と具体的な言葉で伝えてみる(必ずしも怒るだけが解決策ではない)
・人の持つ気質によってより効果的な怒り方がある。
・怒る人と怒られる人のもつ気質の相性というものがある。
まとめ
産後はホルモンの影響でイライラしやすく、言語コミュニケーションの取れない小さな子どもに向き合うのはイライラする出来事も多く、出産育児を頑張るお母さんたちは「怒りの感情」はとても身近な感情だと思います。
しかし、怒りの感情は自分にとって必要で、自分の持つ価値観に気付かせてくれたり、隠れていた本当の気持ちを知るチャンスかもしれません。また、身体を大切に扱うことも怒りの感情が教えてくれているのかもしれません。
私は自分の子育てを振り返りながら、たくさん怒ってきたけど冷静に考えてみればそんなポジティブな一面があると感じました。
ゆうべ先生のお話が子育てが楽になるヒントになることを願ってます!!
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