こんにちは。”ベビー鍼灸師”なるしまゆりです。
赤ちゃん向けのの鍼灸治療「小児はり」の魅力をお伝えしています。
今日は、当院で症状が良くなった「吃音(どもり)」の一例を紹介します。
1. 受診までの経過
患者は2歳5か月の男の子です。
1ヶ月前におじいちゃんが行方不明になるというできごとがあったため、ママは育児に余裕がもてなくなり、子どもにあまりかまってあげられない日が続いたそうです。
この頃より子どもに吃音(どもり)症状が出るようになったそうです。
ママは子どものストレスを察して甘えさせるようにしましたが、かえって子どものわがままが強くなり言うことをきかなくなってしまいました。ママががトイレに行く間離れるのも嫌がったりだっこをせがんだりとママも疲れ果ててしまいました。
吃音(どもり)の様子は、焦って言葉がでてこない感じです。
「あ、あ、あ、あ、・・・あんぱんまん。」「あ」と「お」の音が出にくい様子で、声を出さずに口パクだといえます。朝方とくに症状が強く出るそうです。
今までにどもったことがなかったので心配になり当院を受診されました。
2. 治療と経過
ママの話によると、吃音(どもり)以外にも下痢やあせもの症状があり、睡眠と食事の時間が不規則で内容も十分でなかったことがわかりました。
体を触らせてもらうと、首から肩にかけて皮膚の過緊張がありました。お腹も固くなっていました。
治療は刺さないはり「小児はり」を使って全身を心地よくさするように刺激をしました。
時間は10分程度です。
治療は初診日から3日間続けて行いました。
3診目のときは、まだ吃音(どもり)はあるものの口数が増えてきました。下痢も収まり食欲が出ていました。あせもも小さくなって、全身症状が改善されていました。
そこから2日後の4診目のときには吃音(どもり)が気にならない程度になっていました。子どもの機嫌も良くなってママも安心した様子でした。ここで治療は終了としました。
数日後、吃音(どもり)はまったくでなくなったとママから嬉しいメールをいただきました。(#^.^#)
3. コメント
この症例は吃音(どもり)症状が出だしてから短期間で治療を開始したため、症状も軽く、経過が良好だった症例でした。
一般的に吃音(どもり)は子供がストレス状態にあるときにでるサインの一つで、今後も繰り返しなる可能性があります。
患者の保護者にはそのことを理解してもらい、また症状がでたときはすぐに受診するよう勧めました。
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