食べない女の子(1歳6か月)

こんにちは。”ベビー鍼灸師”なるしまゆりです。

赤ちゃん向けのの鍼灸治療「小児はり」の魅力をお伝えしています。


今回は、「食べない」ことでお困りの女の子の症例です。


1歳6か月のMちゃんは、、、


離乳食のときからたくさん食べる子ではありませんでした。

しかし、ここ1ヶ月は特に食べなくなり、ママも食事のたびに食べてくれないことがストレスになって困り果てていました。


1歳0か月のころは子ども茶碗⅔ほど食べていましたが、最近は大人の爪ほどの海苔巻きご飯を3口ほどしか食べません。

 ・食事を食べさせようとすると手で払って嫌がるし、スプーンは持っているだけ。口に食べ物を運ぼうとはしません。

 ・フルーツやヨーグルトなど好きなものは良く食べるそうです。

 ・朝ごはん、昼ごはんは食べにくく、夜ごはんは比較的食べてくれる。

 ・授乳は寝る前に1度だけで、日中は飲んでいません。


便通は良好。

睡眠状態は21~7時までの間に2・3回夜泣きをします。とんとんすればすぐ寝ます。

機嫌は基本良い。自己主張が強く気に入らないことが起こるとかんしゃくを起こします。


〇1診目(3月19日)

・当院に来られた時Mちゃん1歳6か月

・体を触ると、後頭部から背中にかけての皮膚に強い過緊張が出ていました。お腹は柔らかくて温かいので異常はない様子です。これは食べない理由が胃腸にあるのではなく、交感神経が強く働いていることや、自我が強くなっていることが原因であると判断しました。

・刺さないはり「小児はり」を使って全身を心地よく刺激すること、おへそと背部に線香灸で温熱刺激をすることにしました。時間は全部で10分以内です。

・施術がはじまってMちゃんがおとなしく施術を受ける様子にママは大変驚かれていました。「初対面の人に体を触られるのに嫌がらないなんて信じられない。よっぽど気持ちいいのね。」と言われました。



〇2診目(3月21日)

・食べる意欲がでてきたそうです。食事のとき30分は食べることに集中するようになり、うどんを手づかみで食べたり、親の食事を食べに来たりしたそうです。

・まだ食事量は少ないそうです。

・後頭部から背部にあった緊張はまだ残っているので前回同様に施術しました。



〇3診目(3月23日)

・食欲がでて、食事量も増えてきたそうです。

・今朝はフレンチトーストを½枚食べて、牛乳も飲んだ。

 以前だとフレンチトーストは⅛枚食べさせるのが一苦労だったそう。

・おやつにバナナを1本食べたり、マカロニサラダをひたすら食べたり、食べることが増えてきました。

・夜中に2・3回起きていたのが全く起きなかった。



〇まとめ

・小児はりをするようになって少しづつ食事の様子に改善がみられるようになりました。

・食べない子にもいくつかケースがありますが、Mちゃんは交感神経の緊張からくる食欲不振だと思われます。

・小児はりで体に心地よい刺激を与え副交感神経の緊張を高めたり、オキシトシンの分泌を促したりしたことで、自律神経のバランスが整い体調改善につながったと思います。

・Mちゃんの体にはまだ皮膚の過緊張がみられるため、あと数回治療を継続する計画にしています。

近藤治療院 鍼灸部

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